LEZYNE(レザイン)ポンプのABSからエア漏れ?自分で修理してコスト節約

LEZYNE ABS エア漏れ

長年使ってきた
LEZYNE(レザイン)のフロアポンプ
どうやらABSからエア漏れのようで、、

自分で修理してみました。

ABS
エアブリードシステム(Air Bleed System)
ABSボタンをプッシュすれば、ポンプホース内に残った高圧のエアを排出することができ、バルブの取り外しを容易にします。

LEZYNEポンプの特長であるABS

ABSボタン

そのABSボタンからエア漏れです。

ABSからエア漏れしてる

ちょっと言い方は悪いけど
LEZYNEご自慢のABSがアダとなった・・・
そんなエア漏れです。

というわけで
修理にとりかかります。

修理内容

修理の内容は
ポンプヘッドのABSボタンに付いているOリングを交換します。

25_マイクロピックとOリング

このOリングの劣化が原因でエア漏れを起こしていました。

ここで紹介するポンプヘッドは
LEZYNEの「ABS-1 PRO HP」です。

私はABSボタンのOリングを交換しましたが
スペアパーツとしてポンプヘッドが販売されていますので
3千円ほどの費用はかかりますが
ポンプヘッドを丸ごと交換という方法もあります。

ポンプヘッドを外す

ポンプヘッドはホースから外した方が作業しやすいので

一旦、取り外します。

ポンプヘッドをホースに付けたままでも作業は可能です。

1_ポンプヘッドの取り外し

ホースジョイントの袋ナットを反時計方向に(左に)回して緩めます。

2_ポンプヘッドの袋ナットを緩める
3_ポンプヘッドをホースから抜く

ポンプヘッドからホースを引き抜きます。

ポンプヘッドにホースが固着して抜けないかも、、
どうしても抜けなければポンプヘッドをホースに付けたままで作業します。

ABSボタンを取り外す

さてここからが本番、、
エア漏れの原因となっている
ABSボタンのOリング交換です。

まずはABSボタンを取り外します。

ネジ式キャップを外す

ABSボタンを取り外すには

11_ABSのボタン側

ABSボタンの反対側にあるネジ式キャップを外します。

12_ABSボタンの反対側はネジ式キャップ

このネジ穴の形状はトルクスネジ(へクスローブとも呼ばれる)です。

へクスドライバーが必要

トルクスネジには
このようなへクスドライバーが必要になります。

14_へクスドライバーT15

ABS-1 PRO HPのネジ式キャップには
サイズT15のドライバーが適合します。

B002SQLDVO

では、へクスローブドライバーを使って
ネジ式キャップを外します。

15_ポンプヘッドとへクスドライバー

ドライバー(T15)の先端を
ネジ式キャップの穴にしっかり差込み

16_へクスドライバーをキャップに差し込む

反時計方向に(左に)回して緩めると取り外せます。

17_へクスドライバーでキャップを外す

ネジ式キャップを外すと
中にスプリングが現れますので
これを引っ張り出すとABSボタンが取り出せます。

18_ABSボタンを取り外した

左から
・ネジ式キャップ
・ポンプヘッド
・ABSボタン+スプリング

Oリングの交換

Oリングを外す

こちらが取り外したABSボタン。

21_ABSボタンとOリング

スプリングは作業にジャマなので
いったん外しておきます。

22_ABSボタンからスプリングを外す

スプリングは反時計方向に(左に)回せば外れます。

22-1_ABSボタンからスプリングを外す

小さなOリングにはマイクロピック!

いよいよOリングの交換です。

ですがこのOリング
とても小さくて・・・

指で外そうとしたけど
まあムリで・・・

こりゃ何かしらの道具がいるな
と探したらイイものがあったので購入。

マイクロピック5本組

24_マイクロピック_5本セット
マイクロピック5本組

このピックを使って
Oリングをすくい上げるようにすれば

23_Oリング外し_マイクロピック

楽に取り外せます。

25_マイクロピックとOリング

細かいパーツの分解整備にはとても便利なツールです。

劣化したOリング

取り外したOリングをアップで見てみると

劣化で亀裂が入っています。

26_Oリングのアップ

ボロボロじゃねーか・・・
そりゃエア漏れするよね、、

新しいOリングを買う

Oリングを交換するので
新しいOリングが必要ですが
使用するOリングの詳細は不明なので

古いOリングの寸法を測って
だいたいこんなもんかな?
と選んだのがこのOリング。

31_新品Oリング

NOK Oリング 4DS3
材質:フッ素ゴム
太さ(線径):1.5mm
内径:2.5mm
外径:5.5mm
購入先はモノタロウ

Oリング新旧の比較

新品のOリングを旧品と比較してみよう。

32_新旧Oリングを比較

左:新品、右:旧品

新品はツヤツヤしてキレイ。

でも微妙にサイズが違うね…
大丈夫かな?

心配でしたが
このOリングでエア漏れは無くなりました。
使えるようです。

ABSボタンに装着した状態で比較。

33_新旧Oリング装着の様子

上:旧品、下:新品

組み立て

Oリングの交換が終わったら元通りに組み立てます。

スプリングをABSボタンに付ける。

22-1_ABSボタンからスプリングを外す

左から
・ネジ式キャップ
・ポンプヘッド
・ABSボタン+スプリング

18_ABSボタンを取り外した

ABSボタンをポンプヘッドに入れて

17_へクスドライバーでキャップを外す

ネジ式キャップを締め付けてフタをすれば

12_ABSボタンの反対側

ポンプヘッドの組み立て完了。

11_ABSボタン側

あとはポンプヘッドをホースに差し込み

2_ポンプヘッドの袋ナットを緩める

袋ナットを締め付ければ

作業終了です。

1_ポンプヘッドの取り外し

快適な空気入れ復活

ということで
Oリング1個を交換することで
ABSからのエア漏れは無くなりました。

快適な空気入れ復活です!

41_修理完了

Oリング1個の交換で済んだわけですから
とても安上がりな修理でしたね。

と言いたいところですが
へクスドライバー、マイクロピック
といった道具を購入しております…

自分で修理していると
必要な道具を揃えるために
思わぬコストが発生することもあります。

けれど手に入れた道具は
今後のメンテナンスに役立ちますし
今回の修理で学んだことが次に生かされ
自分で出来ることが増えるとなれば
修理代を節約することにつながります。

自分で修理してコスト節約。

とは言うものの
自分で修理できない
自分で修理する気はない
という方はメーカーやショップに修理を依頼した方が良いと思います。



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