長年使ってきた
LEZYNE(レザイン)のフロアポンプ
どうやらABSからエア漏れのようで、、
自分で修理してみました。
目次
ABS
エアブリードシステム(Air Bleed System)
ABSボタンをプッシュすれば、ポンプホース内に残った高圧のエアを排出することができ、バルブの取り外しを容易にします。
LEZYNEポンプの特長であるABS
そのABSボタンからエア漏れです。
ちょっと言い方は悪いけど
LEZYNEご自慢のABSがアダとなった・・・
そんなエア漏れです。
というわけで
修理にとりかかります。
修理内容
修理の内容は
ポンプヘッドのABSボタンに付いているOリングを交換します。
このOリングの劣化が原因でエア漏れを起こしていました。
ここで紹介するポンプヘッドは
LEZYNEの「ABS-1 PRO HP」です。
私はABSボタンのOリングを交換しましたが
スペアパーツとしてポンプヘッドが販売されていますので
3千円ほどの費用はかかりますが
ポンプヘッドを丸ごと交換という方法もあります。
2023年02月19日時点
¥2,970
ポンプヘッドを外す
ポンプヘッドはホースから外した方が作業しやすいので
一旦、取り外します。
ポンプヘッドをホースに付けたままでも作業は可能です。
ホースジョイントの袋ナットを反時計方向に(左に)回して緩めます。
ポンプヘッドからホースを引き抜きます。
ポンプヘッドにホースが固着して抜けないかも、、
どうしても抜けなければポンプヘッドをホースに付けたままで作業します。
ABSボタンを取り外す
さてここからが本番、、
エア漏れの原因となっている
ABSボタンのOリング交換です。
まずはABSボタンを取り外します。
ネジ式キャップを外す
ABSボタンを取り外すには
ABSボタンの反対側にあるネジ式キャップを外します。
このネジ穴の形状はトルクスネジ(へクスローブとも呼ばれる)です。
へクスドライバーが必要
トルクスネジには
このようなへクスドライバーが必要になります。
ABS-1 PRO HPのネジ式キャップには
サイズT15のドライバーが適合します。
2023年02月04日時点
¥411
では、へクスローブドライバーを使って
ネジ式キャップを外します。
ドライバー(T15)の先端を
ネジ式キャップの穴にしっかり差込み
反時計方向に(左に)回して緩めると取り外せます。
ネジ式キャップを外すと
中にスプリングが現れますので
これを引っ張り出すとABSボタンが取り出せます。
左から
・ネジ式キャップ
・ポンプヘッド
・ABSボタン+スプリング
Oリングの交換
Oリングを外す
こちらが取り外したABSボタン。
スプリングは作業にジャマなので
いったん外しておきます。
スプリングは反時計方向に(左に)回せば外れます。
小さなOリングにはマイクロピック!
いよいよOリングの交換です。
ですがこのOリング
とても小さくて・・・
指で外そうとしたけど
まあムリで・・・
こりゃ何かしらの道具がいるな
と探したらイイものがあったので購入。
マイクロピック5本組
このピックを使って
Oリングをすくい上げるようにすれば
楽に取り外せます。
細かいパーツの分解整備にはとても便利なツールです。
2023年02月19日時点
¥2,408
劣化したOリング
取り外したOリングをアップで見てみると
劣化で亀裂が入っています。
ボロボロじゃねーか・・・
そりゃエア漏れするよね、、
新しいOリングを買う
Oリングを交換するので
新しいOリングが必要ですが
使用するOリングの詳細は不明なので
古いOリングの寸法を測って
だいたいこんなもんかな?
と選んだのがこのOリング。
NOK Oリング 4DS3
材質:フッ素ゴム
太さ(線径):1.5mm
内径:2.5mm
外径:5.5mm
購入先はモノタロウ
Oリング新旧の比較
新品のOリングを旧品と比較してみよう。
左:新品、右:旧品
新品はツヤツヤしてキレイ。
でも微妙にサイズが違うね…
大丈夫かな?
心配でしたが
このOリングでエア漏れは無くなりました。
使えるようです。
ABSボタンに装着した状態で比較。
上:旧品、下:新品
2023年04月17日時点
¥259 (¥52 / 個)
組み立て
Oリングの交換が終わったら元通りに組み立てます。
スプリングをABSボタンに付ける。
左から
・ネジ式キャップ
・ポンプヘッド
・ABSボタン+スプリング
ABSボタンをポンプヘッドに入れて
ネジ式キャップを締め付けてフタをすれば
ポンプヘッドの組み立て完了。
あとはポンプヘッドをホースに差し込み
袋ナットを締め付ければ
作業終了です。
快適な空気入れ復活
ということで
Oリング1個を交換することで
ABSからのエア漏れは無くなりました。
快適な空気入れ復活です!
Oリング1個の交換で済んだわけですから
とても安上がりな修理でしたね。
と言いたいところですが
へクスドライバー、マイクロピック
といった道具を購入しております…
自分で修理していると
必要な道具を揃えるために
思わぬコストが発生することもあります。
けれど手に入れた道具は
今後のメンテナンスに役立ちますし
今回の修理で学んだことが次に生かされ
自分で出来ることが増えるとなれば
修理代を節約することにつながります。
自分で修理してコスト節約。
とは言うものの
自分で修理できない
自分で修理する気はない
という方はメーカーやショップに修理を依頼した方が良いと思います。
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