ULTEGRA 6870 Di2 の
フロントディレイラーでチェーン落ち。
先日、実走していたときの出来事です。
電動アルテグラを使っている ねこさん。
フロントのチェーン落ち、、。
アウターからインナーへチェンジしたら
落っこちました。
あちゃー。
やっちゃたねー。
いつもいつも落ちるわけじゃないけれど、ごくまれに落ちるときがあります。
ディレイラーの調整、、
ときどき見直すようにしてますが
ちかごろサボってたしな
ズレたかな、、
そう思い
あらためて確認したんですけど
んー
それほどズレてるとは思えんけどなー
でもまあ調整しておきます。
メーカー(シマノ)マニュアルを見ながら、、
さて
じゃあチェーン落ちの要因って
他にもなんかあるのかな?
ということで調べていたら
なんか分かってきまして。
Di2 ならではの事情、、
ってところかなー
今回はそのあたりのことを
書いておきます。
オートトリム
フロント/リアのギア位置によって自動でフロントディレイラーのトリム操作をしてくれるDi2の機能が「オートトリム」ですね。
リアがロー側にあるときなら
チェーンがフロントガイドに擦れない様にフロントディレイラーを少しだけ内側に寄せてくれます。
ところが
このオートトリムが あだとなって
フロントのチェーン落ちが起こることがあるんだって。
フロントディレイラーの動き
まずはフロントディレイラーの動きを
ちゃんと見てみよう。
アウターからインナーへの流れ。
リアはロー側にありますので
オートトリムが働きます。
- フロントはアウターの状態(リアはローから3枚目)
- シフトスイッチを操作してインナーにチェンジします
- すこし間があってもう一段内側へ自動的に移動します (オートトリム)
画像は自転車の前方から
フロントディレイラーを見たものです。
オートトリムでどれくらい動くか、、
チェーンの位置(赤いライン)を基準に見てみると
そこそこ動いてるね。
インナーから内側に寄っているのが分かります。
落ちるとき
さきほどの画像では
きちんとクランクを回しながらシフトチェンジしています。
これなら問題ありません。
クランクを回しながらインナーのシフトスイッチを押す。
するとフロントディレイラーはアウターからインナーへ ゆっくり丁寧にチェーンを移します。
そしてチェーンの移動後ちょっと間をおいて少し内側へトリム機能が働きます
この流れなら良いのです。
ほんと丁寧にインナーへチェーンを運んでくれるので、そうそう落ちそうには思えない。
ですが
シフトスイッチを入れたのに
クランクを回していない。
これはまずい。
んなことされたら、、
フロントディレイラーは
1.アウター
2.インナー
3.ちょっと間をおいてオートトリム
と一連の動作を忠実にやってしまうんだけど
クランクは回ってません。
なので
チェーンはアウターに乗っかったまま。
おかげで
フロントディレイラーは内側に寄りきれない。
ちょっと苦しそうです。
で、ここで
やおら クランク回すよー
なんてやったら
アウターからチェーンが外れ始めます。
すると
いままで我慢していたディレイラー
やれやれと動き始め
オートトリムの位置までチェーンを連れて
スルーっと一気に移動ー。
わー行き過ぎー
チェーン落っこちそー
となります。
こうやって
起こるかもよ!?
Di2 フロントのチェーン落ち!
腑に落ちましたわ。
クランクは回そう
さて、このチェーン落ちの理屈をねこさんに説明をしたところ
あ、たしかにクランク止めてたかもー
なんかピンときたように言います。
進化したテクニック
シフトチェンジでクランク止める
ねこさんって どうやらシフトチェンジのときクランクを止め気味にするそうなんです。
どういうことかというと
もうずいぶん前になりますが、私から ねこさんにアドバイスをしたことがありまして、、
シフトチェンジのときは
脚の力をふっと抜いてクランクの回転を緩めたほうがいい。
力を入れたままシフトチェンジするとガリガリっと無理がかかるけど、力を抜いておけばスルスルっとチェーンが移動する。
このアドバイスをちゃんと実践していた彼女ですが
どうも年月がたつにつれ、、
脚の力を抜く
が
脚を止める
という 彼女独特のテクニックへと進化していったらしいのです。
テクニックを改めて
ねこさん独特のテクニック。
まあそれでも以前使っていた紐式(ワイヤー式)のディレイラーなら、クランクを止めていてもまだ良かったかもしれません。
しかし電動 Di2 ではかなりリスキーな事態になることが分かりました。
Di2 チェーン落ちの理屈を聞いて納得した彼女、、
これからはクランクを回しながらのシフトチェンジを心掛けるそうです。
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