Tacx NEO Smart から異音ギーギー、乾いた黒いパーツにグリスを塗って黙らせる

アイキャッチ_黒スペーサー

私が使っている Tacx NEO Smart。

3年間使ってきましたが
近ごろ異音を発します。

この様に、、

まず、ペダルを回し始めて
しばらくは静かです。

でもそのうち
小さく異音発生

ギーギー・・・

そしてしだいに
大きくなる異音

ギーギー・・・

ギーギー・・・

ギーギー・・・

何かがきしむような
耳ざわりな音です。

それが
ずーっと続くものですから

気になる

気になる

気になる

なんの音ですか?
どこか壊れたのですか?
Zwiftにも集中できませんが!

そんなわけで
とにかく気になります。

こうなりゃ
原因を突き止めて

ギーギー音を
黙らせるしかない!

原因は黒いスペーサーが乾いて

異音ギーギーの原因、、

分かりました。

Tacx NEO Smart の中にある
この黒いパーツのグリスが乾いていたことが原因でした。

黒スペーサー

このパーツ
フリーボディとシャフトの隙間を埋める
スペーサーだと思うのですが

グリスが乾いてしまい
金属同士が直接擦れてしまい
異音が出ていたと思われます。

黒いスペーサーは
フリーボディを外すと確認できます。

黒いスペーサー

シャフトの奥の方に
黒いスペーサーがあります。

指でつまんで取り外せます。

黒いスペーサー取り外し

黒いスペーサーにグリスを塗る

では実際に

  • フリーボディを外し
  • 黒いスペーサーを取り出して
  • グリスを塗ってみます

以下、その様子です。

①フリーボディの取り外し

まずは
フリーボディを取り外します。

アダプタ緩め取外し

5mm のヘックスレンチ(六角レンチ)でアダプタを外します。

アダプタ取り外し2

スプロケットは付けたままでフリーボディを外します。

フリーボディ取り外し

②黒いスペーサーの取り外し

シャフトの奥に黒いスペーサーがあるので

黒いスペーサー

指でつまんで取り出します。

黒いスペーサー取り外し

③グリスを塗る

グリスを準備します。

グリス_シマノプレミアムグリス

適量を取り出し

グリス取り出し

黒いスペーサーに塗ります。

黒スペーサー_グリス塗り_外側に

スペーサーの内側にも塗ります。

黒スペーサー_グリス塗り_内側に

シャフトにも塗ります。

シャフトにグリス塗り

④元通りに組み立てる

グリスを塗り終えたら
あとは元通りに組み立てていきます。

  • 黒いスペーサーをシャフトに取り付け
  • フリーボディを装着
  • さいごにアダプタを締め付けて
アダプタ締めつけ取付け

これで完了。

気になる異音とも
おさらばできました。

フリーボディを取りつけるとき

黒いスペーサーにグリスを塗る作業は
上記の通りですが

この作業をやっていて
ちょっと補足しておいた方がいいかな
と思うことがありまして

それは
フリーボディを取りつけるときのこと・・・

フリーボディをシャフトに差し込んで
グイっと押し込みますが

あれ?奥まで入らない。

こんな事態になりまして、、

フリーボディが奥まで入らない

スプロケットとフライホイールの隙間が
ん?広く開いてるよね・・・

どうやら
奥まできっちり入っていない状況です。

ちゃんと奥まで入ってもらわないと
困ります、、

そんな時は

スプロケット(フリーボディ)を
反時計方向(左)に回しながら
フライホイールに向けて軽く押しつけていると
あるところでスコッと入ってくれます。

フリーボディ取り付けコツ
軽く押しつけて
反時計方向に回す

何でこんなことになるか?

その訳を
私なりに考えてみました。

フリーボディには
3つのツメが付いていて
フライホイール(ハブ)から取り外すと
ツメは開いた状態となっています。

フリーボディ_ツメが開いた状態
フリーボディを裏側から見ると
3つのツメが開いているのが分かります

ちなみに
このツメは軽い力で内側に倒れるようになっています。

フリーボディ_ツメを閉じた状態
ツメ2つを指で倒しています
軽い力で倒れます

一方、フライホイール(ハブ)側は
このようにノコギリ歯のような
つめ車(ラチェット)になっていて

ハブ_ラチェット

ここにフリーボディを入れるわけですが
つめ車の歯と歯の間にツメを入れないと
フリーボディが奥まで入りません。

そこでフリーボディを
反時計方向に回してツメが入る所を探ります。

またフリーボディのツメは
つめ車よりも大きく開いている気がします。

そこでフリーボディーを
つめ車に押し当てながら
半時計方向に回していると
摩擦によってツメが閉じてゆき

つめ車の中に入るまでツメが閉じると
フリーボディーが奥まで入ります。

逆に
フリーボディを時計方向(右)に回してしまうと
ツメが開いていくので上手く入りません。

たぶんこんな理屈で
フリーボディを反時計方向に回しながら
フライホイールに向けて軽く押しつけていると
スコッと入ってくれるんだろうと思います。

グリスアップは必要

黒いスペーサーにグリスを塗ってから
異音は全く出なくなり

ほっとしております。

それに
部品が破損していたわけでもなく
たったこれだけの処置で
改善されたのはラッキーだと思っています。

いや、しかし
異音が出たのは
私のメンテナンス不足ですね。

スマートトレーナーも
定期的なグリスアップは必要なんです。

私が使用したグリスは
シマノ プレミアムグリス。
やや硬めのグリスですが色々な箇所に使える
便利なグリスだと思います。

~お知らせ~
フリーボディのツメには
専用グリス「フリーハブグリス」などが
よろしいかと。

フリーボディのツメに
プレミアムグリスを塗ってしまうと
グリスが硬いので(粘っこい)
ツメが貼りついて開きづらくなる。

そこで
そんなことにならないように
柔らかサラサラに設計されたグリス
「フリーハブグリス」が存在しております。



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